佐野薫・江利川良枝・高木直人[編著]『アルバイトから学ぶ仕事入門』【本の感想】
経済社会の動きや企業で働く基本的な内容を、アルバイトから見て考える本です。
アルバイトを行う学生向けのテキスト形式で書かれています。
幅広い分野が説明されているので、アルバイトの人でなくても、発見できるところがあると思いました。
この本の初版は2019年4月です。
ギデオン・デフォー著 杉田真/訳『世界滅亡国家史』【本の感想】
この本は、地図から消えた国々の事を紹介する本です。
国の起源や、国が消える原因は様々で、読んでいて興味深かったです。
自分のいる国が、同じようになる事があるのかなと考えさせられました。
この本の初版は2022年4月です。
澁谷智子『ヤングケアラーってなんだろう』【本の感想】
ヤングケアラーという言葉を知ったのは最近の事です。
家族の中の若年層が他の家族のお世話をする状況からきた言葉のようです。
ヤングケアラーという言葉が無いころでも、少年マンガの登場人物のが複数いた場合、その中にヤングケアラーのような立場であるキャラクターが入っていたりします。
この本では、ヤングケラーの現状説明と共に、当事者のインタビューも載っています。
ヤングケラーは多種多様な状況にあるため、ひとくくりでは説明できませんが、ある個人の経験として読んでも、「しんどい」事があると感じられます。
最後の「ヤングケアラーのみなさんへ」というメッセージは、今ヤングケアラーの状況にある人達に届いてほしいと思います。
この本の初版は2022年5月です。
中村直人『〈叱る依存〉がとまらない』【本の感想】
私は「叱る」事に対して抵抗があり、自分の考えを伝える時は、他の人と対話をするようにしています。(危機的状況の注意は除きます)
自分の周りでは、誰かが誰かを「叱る」状況に遭遇することがあります。時には、自分が叱られている場合もあります。
誰かを「叱っている」現場にいると、いたたまれない気持ちになります。気分も良くありません。
叱る人にとっては意味のあることだと思うのですが。
そこで、この本を見かけて「叱る」について理解したいと思い、読んでました。
この本の著者によると、叱る行為には依存性があるそうです。
また、「叱る」事の効果が過大評価されているとも述べています。
私は本を読み進めるにつれ、今まで心の中で何となく釈然としなかったものが説明されていると感じました。
そして、私は叱る側の心境を理解することに関心が無かったのだと思いました。
本を読んで自分を認知したことで、今後、私の行動も変わる気がしました。
この本は、自分が思っていた事を洗い出してくれたと同時に、「叱る」に対する私の価値観を広げてくれるものとなりました。
この本の初版は2022年2月です。
ウィリアム・バウンドストーン著:森夏樹 訳「イーロン・マスクの面接試験」【本の感想】
就職時に人物を判断するための材料として、履歴書・面接内容がありますが、試験で判断する方法もあります。
この本は、一般的な試験や適性試験ではなく、面接時にクイズが質問される「面接試験」について書かれています。
その昔、発明王と言われたトーマス・アルバ・エジソンが、会社に有能な人物を見極めるものとして「面接試験」なるものを使ったらしいです。
そして、その後も会社は有能な人物を得るために、様々な「面接試験」を出しています。
著者は、それらの問題を集め、紹介しています。
本を読みましたが、私には難しすぎて、解けませんでした。
この本は風変わりな面接試験についてのシリーズ本のようです。
実際の面接に出るかどうかはわかりませんが、興味がある人は、他の本も読んでみると良いかもしれません。
この本の初版は2022年5月です。
川井かおる 著:須藤昌子 監修『会社の片づけ!』【本の感想】
片づけ・整理整頓は、どこに行っても発生するものだと思います。
会社の中でも、雑然と物が置かれている所は、スッキリせず、使う時に不便に感じます。
この本では、整理収納アドバイザーという人たちが、会社の片づけをすると、どうなるかを説いています。
各項目は見出しも整ってわかりやすく構成され、片付けのポイントとなるページには写真で紹介もされています。
また、具体的な片付け方法だけでなく、片付けをする心構えや片付けがもたらす効果にまで及んでいます。
会社の片づけに困っている人は、この1冊を読めば、整理収納アドバイザーの方たちが伝えたい片付けについて知ることができると思います。
この本の初版は2022年3月です。