中村直人『〈叱る依存〉がとまらない』【本の感想】
私は「叱る」事に対して抵抗があり、自分の考えを伝える時は、他の人と対話をするようにしています。(危機的状況の注意は除きます)
自分の周りでは、誰かが誰かを「叱る」状況に遭遇することがあります。時には、自分が叱られている場合もあります。
誰かを「叱っている」現場にいると、いたたまれない気持ちになります。気分も良くありません。
叱る人にとっては意味のあることだと思うのですが。
そこで、この本を見かけて「叱る」について理解したいと思い、読んでました。
この本の著者によると、叱る行為には依存性があるそうです。
また、「叱る」事の効果が過大評価されているとも述べています。
私は本を読み進めるにつれ、今まで心の中で何となく釈然としなかったものが説明されていると感じました。
そして、私は叱る側の心境を理解することに関心が無かったのだと思いました。
本を読んで自分を認知したことで、今後、私の行動も変わる気がしました。
この本は、自分が思っていた事を洗い出してくれたと同時に、「叱る」に対する私の価値観を広げてくれるものとなりました。
この本の初版は2022年2月です。