加藤貴之『上司が委縮しないパワハラ対策』【本の感想】
冗談で「それって〇〇ハラスメントですよ~」という、本気かどうかわからない会話があります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止は2019年に法制化して公布され、2020年には施工されます。
企業はパワハラ防止対策や研修などの実施を行う「義務」が生じるので、取り組まなくてはならないのですが、人間の心理的な面からも扱いが難しいケースがあり、頭を抱える人もいるようです。
この本は、パワハラ防止活動の主体となるべき経営者・管理職(特に人事部門)の人に向けて説明することにページを割いており、その後に「指導法」や「叱り方」の解説が書かれています。
私の感想としては、対応に困った上位職の人に向けて、意識の改革や心構えを求めているのかなと思いました。
この本は2019年7月の初版です。パワハラ対策に関係ない人でも、人に物を伝える・教える面において、どのように取り組めばいいかのヒントが数多く見られ、勉強になりました。
また、指導する側は今、こういった考え方を大事にするべきと知れるので、ある意味「相手の手の内を知る」事にも繫がると思います。