藤谷順子『決定版 かむ・飲み込むが難しい人のごはん』【本の感想】
年齢を重ねるにつれて、食事の時に食べ物が思わぬ所に行って咳き込んだりするようなりました。
食べ物を噛む・飲み込むといった動作が難しくなることを「嚥下障害」と呼ぶようです。
固形物だけではなく、さらさらした液体も、むせ・咳き込みの原因となります。食事が困難とされる飲食物は、意外と多いです。
この本は、嚥下障害の人でも食事ができるためのメニューが102種類、紹介されていて、オールカラーで手順紹介の写真がついています。
嚥下障害が起きないための料理としてミキサー食を紹介していて、様々な味覚が味わえるムースを作れば、作り置きができて献立にも困らないと述べています。
メニューは下ごしらえのムースを始めに、主要メニューからパン・丼・麺類・デザート・ジュースまで紹介されています。
写真も綺麗で、見ているだけで食べたくなるようなメニューが多くあります。
また、ゼリーなどでトロミを付けてお酒を飲めるようにするテクニックまであるのは驚きました。
私はまだ、食べ物は噛んで取り込みたいと思っているので、この本のメニューは試そうとは思いませんが、食べ物を扱う事に関して、新しい考え方を学ぶことができました。
この本の初版は2019年7月です。