内田朋子・萩原理史・田口壮輔・島林秀行 著 桑野雄一郎 監修『すごいぞ!はたらく知財』【本の感想】
サブタイトルに『14歳からの知的財産入門』とあります。
この本は、身近にあるモノの知的財産について、わかりやすく解説したものです。
取り扱っているテーマも、文学や音楽は勿論、キャラクターや伝統工芸など、多くの例が挙げられています。
取材した内容の伝え方や、写真や図を使ったページの作り方において、読者への配慮を感じられました。
また、難しい漢字には、ふりがなが振ってありますし、専門用語も欄外に注釈をつけていますので、読みやすかったです。
知的財産に関する権利、とりわけ著作権にあたります。
著作権の範囲について、私は深く考えなかったのですが、その適応範囲を知って驚きました。
さらに、美術館の展示物と著作権の関係も知ることができて良かったです。
この本を読んで、モノを苦労して作りだした人達の権利を守るために著作権があるというメッセージが伝わりました。
このテーマについて知りたいと思った人には、入門書として適していると思います。
この本の初版は2019年11月です。