goboukuntry’s diary

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わかる!使える!製図入門【本の感想】

「図面」には規模の大きなものから微小なものまでありますが、この本は機械製図について書かれたものです。

機械製図は車などの機械製品や、それを構成する各部の部品を紙面やコンピューター上で表現する(書く)ためのものです。

 

 

機械製品や部品は、図面を基にして作られます。

誰にでもわかる表現で書かれていなければ、意図したものと違うモノ作られる可能性があります。

 

この本は、図面の書き方よりも、図面に表現するときに必要な基礎知識とルールについて説明されています。

 

 

現在は設計図面の2次元(平面)と3次元(空間)表記について変化している最中で、表記に関する規格も新しいものが発行されつつあるようです。

この本では、この変化に対応した部分も盛り込みつつ、全体的な説明がなされていると思いました。

 

 

内容の感想ですが、一見するとごく普通の入門書に思えます。

ただし、読んでみると最後まであまり時間がかからず、疲れない気がしました。(機械図面に興味がない人は疲れると思います)

これは、本のページのうち、文章だけのページが極力少なくしているからだと思います。

説明図や表を使って伝えたいものだけを、やさしく簡潔に記すスタンスは、製図に携わる人が作った本だと感じました。

 

また、文章中に太字や色文字、アニメ風キャラクターのイラストが出ることもなく、最初から最後まで説明に特化しています。

タイトルや見出しで煽るような表現を使ったり、ページ内のカラフルなレイアウトで目を引く本も良いのですが、私は落ち着いた表現の中にキラリと光るものが見つかるほうが好みです。

この本も私は好きです。

 

 

これから図面のことを知りたい、書きたいと思っている人や、製図はしないけど図面に書かれている記号や基本的なルールが知りたい人には、この本をお勧めします。

初版が2019年2月なので、今の情報が知りたい方も一読して良いかと思います。