2020-01-10 羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』【本の感想】 本 この作品で、著者の羽田圭介氏は芥川賞を受賞しました。 主人公は会社を辞めて就職活動中の青年で、祖父と母と3人で実家暮らしをしています。 彼の日常が記されていますが、タイトルにある破壊と構築が何であるかは、読み進めていくうちにわかっていく。 しかし、その他に、日常の描写の中にも、壊れたり、生まれたりするような気配が感じられる。 自分の日常にも、同じような巡り合わせがあるかもしれないと思う内容だった。 この本の初出は「文学界」2015年3月号です。