黒川文雄『プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本』【本の感想】
最近、eスポーツがオリンピック競技種目に採用されるという話が出てきています。
TVゲームは好きですし、ゲーム大会の規模が拡大しているのも聞いたことはあります。しかし、先の話は何だか実現するのか疑問です。
機材やルールの問題、どんなゲームで競い合うのかでも結果が異なってきます。オリンピックの目的にかなった競技をどう定めるのかには、選択肢が多すぎる気がします。
そこで、このような疑問が解決できそうな本があったので、読んでみました。
この本では、eスポーツの説明から、世界でのeスポーツが行われている状況、プロゲーマーの活動の紹介、日本でのeスポーツ普及の状況と今後の展望、関係者インタビューなどが書かれています。
私は、現在の日本の法律がeスポーツの活動を制限する(特に賞金関係)要因となっていることに驚きました。
「メーカーが自社のゲームを使用したスポーツ大会を開催するケースは、」「ゲーム代金の20倍の賞金額が上限になります」とあります。5000円のゲームなら賞金は10万円だそうです。
インタビューでは、日本のeスポーツを今後どうしたいかという思いを知ることができました。
この本を読んで、eスポーツは今後注目されることになるが、現在の国内の課題を解決することが、日本のeスポーツが盛り上がるかどうかの分かれ目になると思いました。
この本の初版は2019年6月です。