藤 俊久仁/渡部 良一『データビジュアライゼーションの教科書』【本の感想】
まず、この外装が黒色の本を見つけて興味を持った理由は、「データビジュアライゼーションとは何なのか」という疑問でした。
表紙を見ると、黒地に様々なグラフのスタイルが金色で並べられていて、それ以外にはタイトルと著者名しか書いてありません。
装丁に違和感を感じてページを開くと、表紙のデザインが意図的に作られたものだと書かれています。
並べられた本の中から、この本を手に取ってもらうのが目的だとしたら、私は著者たちの思いどうりに行動したわけです。
この序文を読んで、著者の述べたい内容を知りたいと思いました。
この本において、データビジュアライゼーションとは、文字や情報で表されるデータをチャートを用いて表現する(視覚化する)とされています。
単にデータを目に見えるグラフにする(可視化)するのではなく、著者たちの理想は、正確な内容を簡潔に理解してもらうという先の展開を見据えています。
この本の主な内容として、マイクロソフトのエクセルやパワーポイント、または他のアプリで作成されたグラフやチャート図を、変更前と変更後の比較図を用い、目的に沿った視点からの改良を説明しています。
私は今のところ、仕事やその他でデータビジュアライゼーションを使用するような事はないので、内容の理解はできていません。
しかし、今後そのような機会があれば、必ずこの本を読んだことを思い出すことでしょう。
今まで知らなかった用語やグラフ、相手に伝えるための考え方を教えてもらえたので、ページをめくる時に知的好奇心を刺激されました。
もしプレゼンテーションでこのようなツールを使う機会がある人には、有益な情報になると思います。
あと、この本で印象に残ったのは、情報を簡潔にわかりやすく伝える言葉として、「KISSの法則」というものがあると知った事でした。
他の人にメモや文章で思ったことを伝える時に、私も気を付けようと思いました。