山中俊之『世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門 』【本の感想】
タイトルの中に修飾表現の長さで、この本の対象者がいるのだなと感じました。
私は宗教については何となく知っている程度です。
それは、各宗教に発祥の歴史があるからです。学生の頃に日本史・世界史が苦手だった為に、基礎的なことを理解しないまま大人になりました。
その後は特に不自由もなく過ごしていましたが、最近になって世界を意識するようになり、宗教の事にも興味が沸くようになりました。
そこで、この本から知識を得ることにしました。
読んでみると、思っていたよりは内容が入ってくると気づきました。
それは、自分が世界の事に関心がある事も理由ですが、この本の説明の仕方が端的な文章で書かれているからだと思います。
短い文章で本質を理解させるのは、誤解が生じる可能性があります。そうかといって長い説明になると、興味の無い人は飽きたり、読むこと自体が苦痛になってしまいます。
著者は、そういった問題が出ないように、最低限の歴史を抑えながら文章を書くと同時に、自分の経験や意見を入れて、飽きさせないようにしています。
私は興味深々ではなかったので、読み終わるまでに時間がかかりましたが、他の人ならサクサク読み進めることができると思います。
その点ではまさに入門書ですが、内容が薄いわけではありません。たくさんの宗教の知識が得られる本だと思いました。
この本の初版は2019年8月です。