林真理子『愉楽にて』【本の感想】
ある人がこの本を熱心に読んでいたというのを知り、自分も読んでみようと思いました。
この本を読み進めるうち、自分のいる世界とは違ったものを、文章で自分の脳内に構築する過程に戸惑いました。
自分がこの本を読んでも、イメージ描写に自信が無いのです。
今までは、小説を読むごとに、作品の表現するシチュエーションを感じ、当然のように本の表現を受け取ることがで来ていると思っていたのです。
この錯覚は、本の著者が情景描写を巧みに記している事になります。
さらに、私が自分の知識の範疇で、著者の表現を理解できると勘違いしていました。
そういったことが自覚できたので、この本を読んで良かったです。
この本の初版は2018年11月です。