NHK「ろんぶ~ん」制作班『奇跡の論文図鑑』【本の感想】
この本はNHKの「ろんぶ~ん」という番組で取り上げられた話題を書籍化したものです。
私はこの番組を見てはいなかったのですが、知人から「あの番組は面白い」と聞いていたので、気にはなっていました。
紙の上で論文を扱うと、内容説明に終始するあまり、硬い文章や引用を多用することになりがちです。
しかし、この本ではバラエティ番組の形式に近づけるために、イラストやページ内の余白を多くとっています。読む人は余裕をもって見る事ができます。
黄色と緑を基調にした色づかいは、気軽だけど普通とはちょっと違う雰囲気づくりに一役買っているように思います。
そして、このような形で紹介される論文の内容が面白く「こんなことを考えている人がいるのか!」と思えるようなものばかりでした。
内容を紹介するのは控えますが、どの項目も読み進めたくなるような文章でした。
本を読み終えて、知的好奇心が満足でき、楽しいひと時を過ごせました。
この本の初版は2020年1月です。