水野 壮『昆虫食スタディーケース』【本の感想】
食糧問題の解決策の一つに、昆虫を食べる事があるという。
近年メディアで見かける事が増え、実際に昆虫食にトライする記事や映像も見るようになった。
ただ、私がテレビ番組で目にする時には、昆虫食が、怖いもの・気持ちの悪いものとして扱われているものが多い気がする。
(実際食べた後に、「おいしい・食べられる」という感想を言うのがセットになっている)
昆虫を食べものとして活用するために、現在どのように取り組まれているのかを知りたくて、今回の本を選んでみた。
この本では、昆虫の栄養としての価値や、食用に適した昆虫の紹介、養殖にかかわるコストの問題を取り上げている。
ただし、この本では昆虫食のレシピなどは掲載されていない。
自分で昆虫を食べてみたくて調理法を知りたい人は、別の本を選んだ方がいいだろう。
私は昆虫食が将来普及したら、食べてみようとは思うが、今の段階で率先して食べようとは思わない。
食べ物の好みで、「食べられるけど、買ってまで食べたいとは思わない」というのが正直な感想だ。
この本の初版は2022年2月です。