板倉昇平『大人のいじめ』【本の感想】
私は、「いじめ」というワードが出てくると、少し構えるところがある。
いじめが許されない事は決まっている。
ただ、いじめの内容が加害・被害含めて、状況が多岐に渡るため、ひとくくりには扱いにくいからだと思う。
私が今回取り上げる本では、大人のいじめ、特に職場のいじめを中心に扱っている。
働く環境や立場、特定業種の中での、いじめを取り上げ、解説している。
本の中で私が興味を持ったのが、職場の労働環境が過酷な所に「いじめ」が発生することがある、という点だ。
人手不足や構造的な問題から、職場に余裕がなくなった為、仕事に支障が出る人物がいると、「いじめ」により排除しようとする流れになるらしい。
このことは日本人的な現象らしいと思った。
職務に忠実に仕事をしていれば、自分の立場は守られると思っている人が多いので、職場のいじめ問題はあるのだろう。
この本の初版は2021年11月です。