内山昭一:監修『食べられる虫ハンドブック』【本の感想】
『昆虫食』という言葉が少しづつ広がってきています。
昨今では食肉や魚類に代わるタンパク源として注目されていますが、そもそも世界では古来より昆虫食は行われていて、現在は1900種以上の昆虫が食されているようです。
私が子供の頃、学校で習った教科書には昆虫食の事は大きく取り上げられていませんでした。今思えば、魚や獣が取れない人達は、捕まえやすい昆虫を常食としていたのは確実と考えられますが、歴史のテストには昆虫食の問題はありませんでした。
この本は、昆虫食に興味がある人に向けて、季節や場所によって、どんな昆虫が採れるのかが分類されています。
また、おススメの調理法や、食感についても言及されていて、これからチャレンジしょうと思う人には参考になるでしょう。
(味の表現として「虫臭さ」という表現がありました。わかるようでわからない言葉です)
各昆虫はカラー写真で幼虫・成虫とも鮮明に掲載されていますので、虫に抵抗の無い人にとっては、ページをめくるだけで楽しめると思います。
誰かが言っていましたが、油で揚げれば、だいたい何でも食べられるようです。
タイトルにハンドブックとあるように、片手で持てる大きさの本となっていて、一般の新書ぐらいのイメージです。
この本の初版は2013年12月(新装版2019年6月発行)となっています。